自己啓発
ビジネス必携 伝わる文章の裏ワザ・表ワザ
- ■著者
- 金井勇人 著
- ■サイズ
- 四六判
- ■ページ数
- 210頁
- ■定価
- 1,600円
- ■ISBN
- 978-4-8185-1949-7
- ■発行
- 2023年
◆文章力を上げる、表現力を磨く
◆どこを、どう変えたらいいのか
◆読点(、)を移すだけでも、わかりやすくなる!?
ビジネスを進めるうえでは、企画書や報告書、メール文など、さまざまな文章を日々、作成していますが、それら文章の果たすべきもっとも大きな役割は、正しく意図を伝えるということです。しかし実際は、何を言いたいのかわからない文章、なんとなく違和感を感じる言い回しなども少なくありません。普段、当たり前のように、「無意識に」使っている日本語ですが、その仕組みを学び、意識して用いることができれば、もっと魅力的な表現に高めていくことができます。
たとえば、日本語の(丁寧体の)文末は「です」と「ます」しかなく、非常に単調になりがちです。また、過去のことを表すときには、「でした/ました」と、今度は「た」ばかり続いてしまいます。そうした制約の中で、いかに工夫して多彩さを出すかということが、書き手の腕の見せどころとなります。
本書では、ビジネスで遭遇しうるさまざまな場面を素材に、まずルールを意識せずに書かれた文章をBeforeとして取り上げ、その短所を改善する方法を探るとともに、日本語のルールを活かして推敲された文章をAfterとして紹介します。ひと工夫を加えることで、より読みやすく、わかりやすい文章を作るコツを、日本語教育のエキスパートが伝授しますので、ご自身の書かれる文章に、すぐに応用いただけます。相手を引きつける話し方、正しい敬語など、実務に即したスキルも、多様な事例を用いて解説します。
本書の内容
1.文法
「が」が連続すると読みにくい/「という」が必要なとき、不要なとき/
そんなに単純ではない複数形「たち」
2.文の構造
「ら抜き/さ入れ」は誤用?それとも合理的?/主語と述語が合っていない?/
現実を語順に反映させる
3.敬語と丁寧さ
ちょうどよいレベルの敬語とは?/謙譲語は何を高めて、何を低めるのか/
丁寧語を使わないことのメリット/美化語は敬語なのに敬意を表していない!?
4.レトリックと表現効果
促音・撥音・長音の表現効果/ひらがな・漢字・カタカナと、その印象/
文章にアクセントをつける/隠喩や換喩で重層的に